逆さ屏風を含むブログエントリー(blogpeople)
・美加理&笠井叡『歌行燈』 at あうるすぽっと
泉鏡花の『歌行燈』。舞台上手前面に見台、語り部が控える。舞台は素舞台、黒リノリウムが一面に敷かれる。恩地源三郎と秀之進が立ち寄る旅籠湊屋は、障子紙が貼られていない銀の枠を舞台中央、上手下手に2枚、舞台上部の一文字幕から降ろして、場面毎に飛ばしたり降ろしたりしつつ、情景を表現。お三重が船から海の中に沈められるロープ、一文字幕から同様、降ろす。お三重をロープで吊るすのだが、舞台背面真っ白なホリゾント幕に、プロジェクターから海中模様を映し、海に沈められている様を表現。原作では夜の海中でだが、真っ暗だと分からないということだろう。南国のきれいな海水。日差しが差し込む。海女遊びでのお慰み、お三重を縛り上げる為の縄も、舞台上部からぽとりと落ちてくる。宋山が喜多八との謡の芸事勝負で負け、憤死する縊首の麻縄は、舞台下手前面、これまた舞台上部から降りてくる。・・・この憤死に向う宋山の笠井さんは絶品だった。黒痘痕の斑点を顔に描き、頬骨がギシと出た状態を頬をぷくりと膨らませて表現。鼻ひしゃげ、眉薄く、耳の脇から眉間へ掛けて、小蛇のように筋がうねくるという、按摩の奇人ぶりが全面に押し出され、最初の一声から、「狂」の類いで、見ていて口元が緩んでくる。片や、喜多八を演ずる時は、笠井さん自身の真っ白いデスマスク(死んでませんが)を被り、門付けとして能楽界から追放された、そういう意味で「死」していると言っていいかもしれない、生死の境に立つ幽人としての居姿がはまる。宋山の娘、お三重が美加理さん。父を死に追いやった仇敵喜多八から、能の舞い「玉之段」を教わる。芸事の苦手なお三重は廓に売られ芸者になるも、三味線も弾けずに方々に売られ売られ、陸で稼げぬなら海で稼げと、海に沈められたりするのです。芸者メイクだろうか。顔が真っ白で、アイシャドーは青、ほお紅を差す。その滑稽味と美加理さんの身体性に少し違和感を感ずるも、芸者だからしてと、まあそういうものかと胸におさめる。当流第一の老手、能役者の恩地源三郎が、お三重の舞を見て、追放した養子喜多八の影を感じ、「玉之段」を源三郎が謡い、小鼓方名人秀之進の太鼓の音が響く、そして舞に舞うお三重。さらに案外も近くにいる喜多八は、按摩に自分の過去の経緯を話し、表に出ると「玉之段」を謡うのだ。その節回しが、別々の場所で噛み合い重なりあっていく、人間模様と音色のミックスチャー、螺旋のように交わる幻想性・・・。が、しかし・・・。源三郎と秀之進のダンサーは元々若い。「玉之段」のシーンでは、美加理さんガシガシと踊り、二人は舞台前面、上手下手でくねくねくねくね・・・、ストリップ劇場のようなくねくね感を男性が、前面で・・・、舞台上部から銀色の屏風が降りて来て、喜多八の笠井さんが横切り、お三重の美加理さんが踊る。なんとも、滑稽だ・・・。異化効果を狙ってるのか? 第1景、源三郎と秀之進の東海道中膝栗毛から、コメディータッチの演出。ロープに吊られる美加理さんも、見ようによっては、滑稽的な演出で、全体的に笠井さんらしい、キッチュでコケットな感じなのだが、その演出と振り付けの味わいは、どうも笠井さんが出てくると、邪のものが聖になるような、フィット感があるのですが、笠井さん的な装いに、どうも美加理さんがうまくはまり込んで来ない。来ないというより、美加理さんは、聖から邪の方向で身体性の回路が動いているように見える。まったく逆さ。笠井さんは逆子でも生まれちゃうけど、美加理さんは足からしっかり生まれてくる感じで、お互いの兼ね合いが、コラボレーションという場になると、良き部分を打ち消し合う場合もあり、美加理さんが踊り、中空に飛ばすイメージ、現象は、笠井さんが出る度に、ほのかに消えてしまう。お互いをお互い、もうちょっとしっかり、もうちょっと長く見たいと思わせる、魅力的な部分もあるのだが、なんとも中途半端感が漂い、そこからして滑稽に繋がってるのならば、少し残念だなあ、と思った。笠井さんの演出振り付けに入り込むには、創作時間が短いような気がするし(実際どうかは知りませんよ)、コラボレーションとして火花散る、未完成さならば、熱量の増幅と共に、創作時間の短縮さはありうる。語り部を設定し、物語りを進行する時間軸を固定化させた段階で、火花散る自由度が減退し、逆に研磨しなければいけない細部が、増えた。そして消化しきれず、放置された感は否めない。
■wikipediaから「逆さ屏風」の解説を読む
「逆さ屏風」の解説を読む(wikipedia)
■ブログから「逆さ屏風」を含むエントリーを読む
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(Yahoo!JAPAN)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(goo)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(so-net)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(はてなダイアリー)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(livedoor)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(nifty)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(blogzine)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(bloglines)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(blogWatcher)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(blogpeople)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(NAMAAN)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(kizasi)
「逆さ屏風」を含むブログエントリーを読む(sagool)
■RSSサイトから「逆さ屏風」を含むRSSフィードを読む
「逆さ屏風」を含むRSSフィードを読む(RSSNAVI)
■「逆さ屏風」の関連語を見る
「逆さ屏風」の関連語を見る(kizasi)
■「逆さ屏風」に関連する商品を購入する
「逆さ屏風」の書籍を購入する(amazon)
「逆さ屏風」の商品を購入する(楽天)
■「逆さ屏風」を検索エンジンで検索する
「逆さ屏風」を検索エンジンで検索する(Google)
「逆さ屏風」を検索エンジンで検索する(Yahoo JAPAN!)